こんにちは。
行政書士の野積です。
■相続のこと、銀行に相談しますか?
先日、自宅近くのローソンのイートインで
ドリップコーヒーを飲んでいました。
ちなみに、コンビニのドリップコーヒ-は
100円にも関わらず、大変おいしいです。
私が座った席の隣で、5、6人の奥さま達が
何やらワイワイ話していました。
耳を傾けていたら、どうも相続の話題のようです。
少々詳しそうな奥さまが、
「遺言信託が・・」とか
「手続きを弁護士とか頼むと結構高いのよね~」とか
「でも、自分でやるより安心だから、安心料ね・・」
などなど。
皆さん、大変熱心に語っていました。
なぜ、そう熱心に語っていたのか考えてみるに・・
・マスコミでも盛んに取り上げて、
耳学問で何となく知識がついている
・身近な話題で、世間話のテーマとしてうってつけ
・女性が好きなうわさ話である
(「ご近所の○○さんのお宅はね~」という感じ)
ここで耳にした「遺言信託」というサービス
調べてみたら、これは信託業務ではなく、
「信託銀行が遺言執行人に就任して
遺言執行を行うサービス」とのこと。
信託銀行が提供するサービスなので
、安心感があるようです。
しかし、大企業であるがゆえに、
定期的に人事異動があり、遺言執行のときには
依頼者の事情をよく知らない社員が
担当することになります。
また、銀行員だからといって
相続に詳しいとも限りません。
大企業=安心といえるのでしょうか?
また、信託銀行でやれることは
あくまで財産処分に限定され、
身分関係の手続き(認知等)は行いません。
相続のような様々な事情がからむ手続きは、
身近な専門家がワンストップで対応するほうが、
メリットが大きいような気がします。
行政書士は、「あなたの街の法律家」
というキャッチフレーズでPRされています。
「行政書士が相続業務を行っている」
ということをもっとアピールして、
「争続」を防ぎ「円満相続」を実現できるよう、
取り組んでいきたいと思います。
■■ 編集後記 ■■
ちなみに、信託銀行の「遺言信託」の料金ですが、
遺言執行費用として、100万円~150万円を
設定しているところが多いです。
個人的な感想としては、「高いかな~」です。
それでも、結構な件数を受任している模様です。
士業としての適性価格は、
いったいどのくらいでしょうか?
マーケティング = 価格設定
といわれるくらい、大事なテーマですね。