こんにちは。
行政書士の野積です。
■もしかして認知症? その5つの症状とは?
最近、新聞やテレビなどの報道で、
「成年後見」の話題が増えてきたようです。
そもそも「後見」とは何でしょうか?
昔は、摂政関白などの陰の権力者が、
幼い皇子を後ろで操るなどの
意味にも使われました。
現在では民法に規定された
用語になっています。
加齢や心身疾患等で判断力が低下した人を
サポートする意味で用いられています。
では、何をサポートするのか?
それは、ご本人の「意思表示」や「意思決定」の
プロセスをサポートします。
具体的には、契約行為や重要な財産処分に関する
意思決定と相手方への通知などです。
日常品の買い物程度であれば、勘違いしても
大して影響はありませんが、不動産の売買や
保証人になる、などという行為は、本人にとって
大きなな影響があります。
このような重要な行為を、
判断能力が低下した人が単独で行うと、
大変な損害を被る可能性があります。
そこで、このような人たちを
社会的に支えようという仕組みが、
「後見」という仕組みです。
あくまでご本人の意思判断を
尊重するのですが、
ご本人の判断能力が低下した部分を、
後見人が補うという考え方です。
以下のようなイメージです。
ご本人の判断力50%+後見人サポート50%=100%
具体的には、どのような状態になると
後見が必要か。
先日受講したセミナーで、
以下のような状況が散見されたら、
要注意とありました。
・ゴミ出しがちゃんとできず、近隣とトラブル
・悪質商法にあったり、お金をだまし取られたり
・夏なのに綿入れのベストを着ている
・お金をATMでおろせなくなった
・外出頻度が減った etc..
もし、身近に高齢者がいて、
日常生活に不便を感じているようであれば
地元の自治体にご相談することを
おすすめします。
介護保険をはじめ、
様々なメニューが用意されています。
マスコミなどの論調をみると、
日本は高齢者にとても厳しい国
というイメージがありますが、
福祉政策は日進月歩で改善されています。
ただ、様々な制度が入り組んでいるため、
なかなか分かりづらい
ということなのでしょう。
お元気な方も、判断能力が100%のうちに
高齢者福祉のしくみを勉強しておくと、
何かと役にたつと思います。
■■ 編集後記 ■■
「年をとる」に従い、地域で支えあい、
助け合って生きていくことが、
とても大事になると思います。
私も、会社を辞めて時間が出来たため
地元のお役に立てればと思い、町会活動を
始めました。
町会長から「若い野積さんに参加
してもらい、助かります。」と。
再び、新人になったつもりで
地元で活動していきたいと思います。