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行政書士の野積です。

いつもブログをお読みいただき、
ありがとうございます。

9月に入り、立て続けに大きな災害が
発生しました。

被災地の皆さんに、直接支援できるこは
あまりありませんが、いつも気にかけている
ということが大事かと思います。

■発達障害の若者の就労支援に携わって。。

今年の3月から、ご縁があり発達障害をもった
若者(といっても幅があり、20代から40代)
就労移行支援のお手伝いをしています。

頻度としては、週に1~2回程度です。

「就労移行支援」、関係者以外の方にとっては、
あまり聞きなれない言葉かと思います。

これは、本人が有する障害が原因で、なかなか
就職試験に合格できない方に対して、就職に
向けた「訓練」や「職場探し」を行うことです。

障害といっても、様々な類型があります。

障害者支援の対象として、歴史的には、
身体障害者から始まり、知的障害、
精神障害と範囲が拡大し、発達障害については、
この10数年ほどです。

発達障害の特性は、
「自閉症スペクトラム」と呼ばれます。

専門家の説明によると。。
「臨機応変な対人関係が苦手で、自分の関心、
やり方、ペースの維持を最優先させてたいという
本能的志向が強いこと」
(「自閉症スペクトラム」、本田秀夫著より)
とありました。

発達障害の特性というのは、生まれつきで、
訓練や治療で治るとかいうものではありません。

どちらかと言えば、「個性」に近いと言われて
います。

ただ、平均的な感覚から、かなり離れた個性のため
「変わってる」という受け止め方をされます。

どのような時に、その感覚が感じられるか。
それは、「会話したとき」です。

Aさん「この資料、2~3日中に作っておいて」
Bさん「・・・・2日後ですか3日でよいですか?」
Aさん「まあ、Bさんの時間のあるときでよいよ」
Bさん「それじゃ、よく分かりません。
はっきりいつと決めてください。」

こんな感じで受け答えするBさんは、発達障害の
可能性が高いです。

あなたは、どう感じられますか。
そんなこと、適当にきめりゃいいじゃない、
というのが平均的な感覚です。

でも、発達障害の人は、この何となくというのが
とっても苦手です。

これは、「特性」であり「個性」なので、本人
からすると、ウルサイことを言ってるという
感覚はありません。

こういうとき、Aさんは、
「じゃ、2日後の16時までに作っておいて」
と締め切りをハッキリ指示すればOKです。

発達障害の人は、アイマイな約束が、とても
苦手です。

周りの人は、そのことを知っているだけでも
随分と受け答え方が、楽になります。

私がここで、「普通」と言わずに「平均的」
という言葉を使ったのは、そもそも「普通」とは
何か?ということを日々感ずるからです。

実際問題、「普通の人」というのは存在しません。

というのは、一体何が「普通」なのか、定義できない
からです。

自分自身、普通かどうか、そもそも平均値の
範囲内なのか、平均値って何、という感じです。

ここで、私が担当している訓練の内容を簡単に
ご紹介しましょう。

勤務場所は「就労移行支援事業所」と呼ばれる
ところです。

ここで、実際の会社事務所に近い環境を作って
訓練生に一定の業務を行ってもらいます。

その際、私は実際の会社における「上司」の
役割を担当します。

先に発達障害の人にとっては、対人コミュニケーション
に課題があるので、そこを訓練でスキルアップしよう
ということが主眼になります。

職場におけるコミュニケーションとは、上司との
「報連相」を円滑に行えることです。

そこを、何回も繰り返して行い、訓練生には、
「平均的な人」のやり方を、知識と体験で
学んでもらいます。

ほとんどの訓練生は大学卒であり、知識の理解
記憶は、問題ありません。

中には、アメリカの大学への留学経験もあり
英語ぺラペラという人もいます。

彼らの就職に向けた努力、独り立ちしたいという
熱い思いには、心底、感心させられます。

私か勤務している事業所には、20数人の
訓練生がいますが、毎月数人の人が訓練を経て
就職していきます。

それとともに、毎月数人の新しい訓練生が
入ってきます。

末永く、会社で頑張ってほしいと思います。

それにつけても、最近の報道で、本家本元の
政府機関で、障害者雇用の実態を、水増しして
報告していたという何ともケシカランことが
判明しました。

障害を持った人たちは、必死に就業機会を
求めて頑張っています。

民間企業は、様々な工夫をして、障害をもった
人たちの職場を作って、頑張っていると思います。

政府や公共機関には、もっと真摯になって
障害者雇用に取り組んでもらいたいと思います。

■■ 編集後記 ■■

昔は、障害をもった人は可哀そうな人、
助けてあげる対象、という意識が強かったと
思います。

しかし、世界の潮流は、全ての障害者が人権や
自由を享有する権利があり、社会はその促進に
取り組むこととされています。

建物の入り口に車いす用のスロープを作ることは
昔は、建物所有者の善意でしたが、今は社会的な
責務として、行うべきものと変わってきています。

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車いすの利用者も、スロープがあれば、自力で
入口に到達でき、活動の幅が広がります。

そのような配慮のできる、やさしい社会に
ぜひしていきたいと思います。

もし、あなたが会話した人の受け答えが
「あれっ、何だか変」と感じても、
すぐに、「常識のない奴だ」と決めつけずに、
そういう「特性」や「個性」をもった人かも
しれません。

ゆっくり話してみてください。

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