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銀行は決算書のココを見ている

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1.金融機関による格付けとは

金融機関が融資をする際の判断根拠としては、一つは「事業計画」、もう一つが「決算書」です。
事業計画は”将来”のことですが、決算書は”過去の事実”、いわば会社の通信簿です。

金融機関は、融資先の会社に対して、決算書の提出を求めてきます。
金融機関では、この決算書の内容を独自に分析して、融資先ごとに「格付け」を行っています。
その格付区分は、以下の5つです。
●正常先
●要注意先(要管理先含む)
●破綻懸念先
●実質破綻先
●破綻先

金融機関は、融資先が「要注意先」以下の格付けになると、格段に融資に慎重になります。追加融資を依頼する場合には、経営改善計画を提出して欲しいと言われる可能性が高いです。

2.格付けが大事な理由

金融機関としては、融資先の企業が事業活動で利益をあげ、金利や元金を返済できるかどうか、これが一番の関心事です。
そのために、融資先の決算書のチェックが欠かせないわけです。
金融機関は、会社の決算書数値をもとに、独自に経営体質を評価し”格付け”しています。いわば健康診断のようなものです。

評価の結果、点数の高い会社ほど”健康”と評価され、融資が受けやすくなります。
逆に、点数が低くなると「返済してくれるだろうか?」という心配とともに、融資も慎重になります。

金融機関による”格付け”は、融資の受けやすさと直結しているため、格付けの仕組みを知ることがとても重要なわけです。

3.格付けを高める対策

そこで、事業会社としては、金融機関による格付けの仕組みを把握し、対策をとることが重要です。

(1)主な評価の物差し

金融機関では、以下のような評価項目により、融資先の企業を評価していると言われています。
●安全性:主に貸借対照表による評価(自己資本比率、流動比率等)
●収益性:主に損益計算書による評価(総資本経常利益率、税引前当期利益等)
●成長性:業績数値の増加率による評価(経常利益増加率、純資産増加率等)
●返済能力:フリーキャッシュフローによる評価(債務償還年数等)

「支店長と仲がいいから大丈夫」、「売上をガンガンあげて利益を出せばいいんだろう」という単純なものではありません。
上記の物差しをみると、損益計算書、貸借対照表の両方に関係する数値を使って評価していることがわかります。
さらに、返済能力については「フリーキャッシュフロー」という考え方を採用しています。
本業で生み出したキャシュにより、融資の返済が可能か判断しているわけです。
※フリーキャッシュフロー=営業利益+減価償却費 (これは一例です。他の考え方もあります。)

(2)格付け向上対策

上記の評価項目について、どう重み付けをするかは金融機関が任意に決定していますが、安全性と返済能力の比率が大きいと言われています。
それは、企業が保有する資産の内容が適切か、きちんとキャッシュを生み出しているか、という点を重視しているからでしょう。

詳細な説明は省きますが、金融機関の格付けを向上するための決算書のポイントは、以下のとおりです。
純資産(総資産-負債)の比率を高める
営業利益を高める
減価償却費を高める工夫(特別償却など)をする

これらの数値を改善するために、会社で実行できる具体的な対策は以下のとおりです。
●不要な事業資産の売却 ⇒ キャッシュの取得
●売掛金の回収条件を早める交渉
●買掛金の支払いをを遅らせる交渉
●不良在庫の処分 ⇒ 特別損失にて計上 ⇒ 節税
●特別償却など減価償却の前倒し
などです。

売上げアップや経費削減もとても大事ですが、上記の施策は社内に蓄積されているキャッシュを掘り起こすもので、大きな効果が期待できます。

以上のとおり、格付けを上げることは、経営体質を向上することにもなるため、会社自体の成長の物差しとしても活用することをお勧めします。

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